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派遣社員「リベロ論」

リベロとは

「現在の日本社会では、会社あるいは終身雇用という幻想から自由な人ほどハッピーな人生を送る」これは作家の村上龍が『会社人間の死と再生』という本で書いた言葉です。この中の「自由な人」=「リベロ」です。

リベロはイタリア語で、やはりその訳も「自由な人」ということになります。多くの人が誤解するのですが、自由という状態は何をしてもよいということではありません。自由には常に責任がついていきます。自分が行動して起こった事態に対して責任を持つこと。そして、制約という枠があって初めて自由は存在できるのです。

自由といわれるとあたかも、仕事をしないようなイメージを持つかもしれませんが、それは自由とは言いません。公園で寝泊りするホームレスが自由であるとあなたは思いますか。タイ・バンコクで仕事もせずに何年もカオサン通りに住んでいる日本人の若者を自由だと思いますか。それらは自由ではなく、枠の外へ溢れただけです。そして枠の外はその世界なりに不自由なのです。

リベロというのは社会の中で生きながら、会社だけでなくあらゆるものに依存しない人だと私は定義しています。それは恋人かもしれませんし、家族かもしれません。何にも誰にも依存しないことが自由への第一歩になるのです。

もちろん家族や恋人、親しい人を遠ざけたり、大切にしないということと、依存しないということは違ってきます。ただ、親であっても個人であるということを忘れてしまっている人がたくさんいます。「私」という視点でしか周りの人を見れないのです。

「私がこれだけして愛しているのに、彼は何もしてくれない」これが、恋愛における最も象徴的な依存の言葉です。本来自分がどれだけやったかと、相手が何かをしてくれることは別のことのはずです。なのにそれを同一のものとして考える。これは「会社」と「私」という関係にも同じことが言えます。

リベロとはそんな依存関係を持っていない人のことです。それと派遣社員がどう関係するのかについて、このコンテンツで説明していきたいと思います。

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